-1秒間に牛3頭、豚5頭、鶏1100羽分、計6.9トンが食肉として殺害されている-

子牛肉のために育てられる子牛は振り向くことさえできないくらい小さく暗い檻の中に繋がれる。肉を白くするためにほとんど栄養価を持っていない流動食のみが与えられ、子牛は頻繁に貧血、下痢、および肺炎に苦しむ。
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肉牛・乳牛には必ず除角が行われる。子牛は角根部を、成牛は除角器で切断後、焼きゴテを押し付け血が止まるまでゆっくりと焼いていく(牛たちは熱傷を引き起こす)激痛を伴うものだが鎮痛剤を打つことはない。また去勢も同様である (※更に現在の日本では全ての牛に耳標(個体識別番号)の装着が義務づけられている。耳標装着器はピアスのようなものだが人間のものより何倍も芯が太い)
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大抵の牛たちは、生まれてから死ぬまで牛舎で過ごさなくてはならない(首を固定され、畳1枚ほどのスペースでほぼ一生を過ごさなければならないこともある)不健康な飼育方法から蹄や関節などの病気が多発し、不衛生な牛舎は感染症を招く。牛たちには成長とともに多量の人口飼料・抗生物質が投与される。
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乳牛は人工受精を使用し繰り返し常に妊娠状態にある(オスは肉牛としてメスは母親と同じ運命を辿る)肉牛は約2〜3年・乳牛は約4〜6年(乳量が落ちたら廃用=肉になる)が寿命である。出荷できる段階になるとトラックで屠殺場へと運ばれる。
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屠殺の一般的な方法は、牛の額に打撃銃を打ち込み、昏倒した牛を両後肢の飛節に通した鉄棒で吊り上げ、放血のため頚動脈を切り裂き失血死させるものである。この工程はスタニングが失敗した場合でも、意識のあるなしに関わらず行われている。
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生まれた子豚は退屈とフラストレーションから互いに噛み付くのを防ぐために鎮痛剤の使用なしに尾と歯を切り取られることとなる。オスは去勢のため陰嚢から睾丸を裂かれ、このときショック死する個体もいる。
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豚たちは肉を柔らかくするために運動が制限された狭いケージと、冷たいコンクリートの上で一生を過ごす。不衛生な環境から感染症や負傷は絶え間ない。監禁は生後半年、体重が約110キロになるまで続く。
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充分に肥えたところで電気突き棒で追い立てられながらトラックに詰め込まれる(輸送途中でいくらかの個体は死亡)
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屠殺はスタンガンや炭酸ガスで気絶する方法がとられるが不適当な気絶も多く、熱湯溶液(皮膚を柔らかくして毛を取り除くのが意図される)に達するときまで生きている個体もいるという。この場合、やけどや溺死等の酷い苦しみの中で死んでいく(剥皮し湯漬工程を行わない所もある)
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産卵鳥として生まれたひよこは雌雄鑑別で運命が決定される。利用価値のない雄のひなは生きたままビニール袋に次々と入れられ、窒息死や圧死により死亡する。
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生き残った雛はフラストレーションに陥った鶏たちのつつきあいを妨ぐために、熱い刃で敏感なくちばしの大部分を切り取られる。痛みのために何も食べることができず脱水を引き起こすことも多い。
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鶏たちは羽を広げることもできない狭いケージに詰め込まれ、身動きがとれない。鶏舎では、窒息や脱水による死亡、骨折や感染症など多くの病気がはびこり大多数が死に至っている。
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産卵鶏の場合、農業者は産卵率が落ちると強制的に断食をさせる(14日の長い間、食物を奪うショック療法)強制的に大量の卵を産ませられるこうした採卵鶏も卵を産む間隔が長くなってくる約2年ほどで廃鶏(肉)となる。
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食肉用のブロイラーは約60日と早いサイクルで屠殺場行きとなっている。屠殺場では脚かせが嵌められ、逆さ吊りの状態で生きたまま喉を切り裂かれ、そして羽を取り除くために熱湯に浸される。喉を深く切られるときは勿論のこと熱湯の中に沈められるときまで意識をもつ鶏は多いという。家畜の中でも鶏は最も酷い扱いを受け、殺される運命にある。
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(画像提供&資料:PETA)

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申込み先:alive@alive-net.net

他の先進国に比べ、動物問題に対し意識の低い日本では、家畜はあくまで家畜であり 経済動物としてしか扱われていません。 「動物の愛護及び管理に関する法律」においても、理念は全ての飼育動物を対象としているものの畜産動物に対する保護や 福祉は置き去りの状態となっています。一方、欧米諸国では家畜の福祉に関する法律や条例、ガイドライン制定などが活発に行われており、動物福祉の最先端をゆくEUにおいては「農業目的で飼育される動物の保護に関する理事会指令」をはじめとして詳細な基準(飼養・輸送・屠殺など)を動物福祉の観点から定めた様々な指令が制定されています。さらにEUでは2006年から「動物福祉5カ年行動計画2006-2010年」を勧めており、こうした海外の動きに触発されやっと日本でも飼育基準を作成するとの話が持ち上がっていると耳にしました。しかし、現在のところ日本では海外のような実行力のある法律は一切存在しない状況にあり、今も多くの動物たちが不当な扱いを受けています。このような現実を変えるためには何といっても世論の声が必要 です(まずは日本の消費者一人一人が近代畜産の実態を知るところから始めなくてはなりません)