日用品について詳しく知ろう!
日頃、どのような基準で商品を選んでいらっしゃるでしょうか。メーカーやパッケージ、価格…様々な理由があると思いますが、製品に記載されてある「成分表示」をチェックして選ぶという方は少ないのではないでしょうか。成分表示とは、製品に配合されている成分をその外箱または容器に表示する、というものです。化粧品においては薬事法で定められたアレルギーを起こす可能性のある指定成分のみの表示でしたが、全成分表示を義務付けている欧米諸国の制度との調和を図るため日本でも全成分が開示されるようになりました(家庭用品においては表示の方法が異なり一部の成分しか表示されていません) 製品の中には、指定成分以外にも私たちの体に悪影響を及ぼす可能性のある成分が数多く含まれています。手持ちの化粧品やシャンプーの容器を手にとって見てください。全成分欄に何やらわけのわからない化学物質の名前がズラリと表示されています。洗剤や化粧品の中には界面活性剤や防腐剤、色素、香料などの添加物が沢山使われています。例えば、防腐剤や抗酸化剤の多くは酸化や劣化を防ぐために、色素や香料は色や香りを付けるために配合されています。


水と油は分離するので、混ぜるために必要となる乳化剤、それが界面活性剤です。水分と油分の両方を原料とする洗顔料やクリーム(乳液)等に必ずといって使用されるもので、界面活性剤を使用せずに作ることはまず出来ません。界面活性剤は自然界に存在するものと人工的に作られる物があります。その中でも石油(一部は植物油)から人工的に作られる合成界面活性剤は皮膚への刺激性が高く、浸透力も強いため、皮膚のバリア機能を破壊し乾燥肌・アトピー性皮膚炎を招いたり、有害な化学物質を皮膚から吸収させてしまう恐れがあります。ただ、合成界面活性剤といっても幅広く、その種類は数千にものぼるといわれています。安全レベルにも相当な差があり、素人が見分けるのは困難です。

※シャンプー等に最もよく使われているのが石油から合成される硫酸系です。ラウリル硫酸〜ラウレス硫酸〜パレス〜硫酸など名前に「硫酸」という名前が入るので見分ける事が出来ます。「硫酸やスルホン酸」が入っている商品は要注意! 例に某会社のシャンプーと洗顔料を見てみます
シャンプー&洗顔料


旧指定成分。タール色素は成分表では 赤色○○号や青色○○号のように表示されるもので、口紅や化粧水といった化粧品に色を付ける目的で使用されます。タール色素は石油タールから分離・合成され、多くの皮膚障害(黒皮症など)を引き起こす事が明らかとされています。特に200番台のものは注意が必要。※赤色203号,204号,213号,橙色203号は米国の食品医薬局が1988年、発ガン性を理由に化粧品類に使用することを禁じたものであるが、日本では法定色素83種の中にまだ認められたままである。「安全な暮らし方事典」日本消費者連盟より

黒皮症とは?〜化粧品が原因で生じる、皮膚に黒褐色の色素沈着が起きる皮膚障害。1977年、化粧品による被害を訴える女性らが集い、化粧品メーカーを相手に皮膚障害による損害賠償を求める裁判が日本で起こされました。最終的にはメーカーが賠償金を支払う形となり、これらの批判に慌てたメーカーが次々とタール色素などの有害成分を化粧品から抜き始めたため被害は激減しましたが、現在でも化粧品による皮膚障害の報告は依然として多いそうです。

現在ご使用の品でこれらの成分が入っていても別になんともないよという方もいるかもしれませんが、将来的な安全保証はありません。疑わしきものは使用せず!のスタンスでこれらの化学物質が入った商品の購入は避けた方が無難です。 一度、現在使っている商品の中身を調べてみてください。化粧品成分辞典(携帯版)から成分名で判断できます☆